こんにちは。かえなです。
乳がん検診でカテゴリー4の
要精密検査になり、
2021年7月21日に針生検を受けました。
その後「がん」という言葉の重みに押しつぶされそうな日々を過ごしながらも、2週間後の結果の日を迎えます。
針生検 翌日~2週間の痛み、出血、内出血、しこり
針生検直後から痛みがあり、
病院を出てすぐ処方された痛み止めを服用し、その日の夜も痛くなるのが嫌で予防的に鎮痛剤を一回服用しました。
次の日からは薬を飲むほどの痛みを感じることなく過ごしました。
針生検当日はシャワー禁止で、
前日グルグル巻きにされたさらしは、翌日の朝には外していいとのこと。
恐る恐るさらしを外し、大きなかガーゼを見ると、直径3cmくらいの血痕がついていました。
思ったより出血していたようです。
その後、出血することはありませんでした。
絆創膏は自然にはがれるまでそのままにし、入浴は傷口に問題なければ1週間後からOKとのことでした。
1~2日経つと、組織を採取したであろう場所の周辺に青紫色の内出血が出てきました。
この後、内出血は徐々に大きくなってきます。最大、手のひら位の大きさまで広がった気がします。
そして、がんの疑いのしこり以外に、もっと大きなしこりのようなものが現れます。
これは体の内部にかさぶたのようなものが形成されているようで、内出血もしこりも
一週間~10日を目途に大きくなっていたような気がしますが、両方ともだんだんと消えてきます。
針生検後に起こる内出血やしこり?かたまり?については、結果的には、あまり大きく心配しなくて大丈夫でした。
ただ私の場合は多少の痛みと違和感程度だったので、様子を見ましたが、
症状は人それぞれなので、心配があればすぐに病院に確認することをお勧めします。
この時期はただでさえ情緒不安定なので、余計な心配は一つでも早くなくしてしまう方が、精神安定につながると思います。
針生検後5日目で初出勤(歯科衛生士として)
7月26日、
歯科衛生士としての出勤日です。
針生検後5日目でした。
私の勤めている歯科医院は、平日の衛生士の診療時間は一人一時間で予約が入っています。
多くはリコール(定期健診)
もしくは治療終了後のクリーニングという方です。
定期検診は歯周病の検査と虫歯のチェックをし、ホームクリーニングの方法をお伝えし、
歯茎の上についている歯石を取ったり歯の表面を磨いたりします。
歯茎の上の歯石は、ほとんど超音波スケーラーという機械を使用し、腕にそれほど強い力をかけずに除去することができます。
その日の予約は、お一人だけSRP(スケーリングルートプレーニング)といって、歯茎の下の歯の根に付いている歯石を取る処置が入っていました。
機械ではなく、手用の器具で歯茎の下を探りながら歯石を取っていきます。
歯茎の下の歯石は年数が経過しているため、かなり固い場合が多く、手や腕にかかる力が機械を使うより強いです。
少し心配ではあったものの、院長はじめ職場のスタッフにも乳がんの疑いの事は話していなかったので、予約通り治療に臨みました。
力を入れると傷口が痛む。などもなく、いつも通りの治療ができたと思います。
針生検後、4日くらいは一番情緒が落ち着かず、急に涙が出てくることがありましたが、連休明けになると子供の学校や仕事も始まり毎日やらなきゃならない事があるので、いい意味で気を紛らわせることが出来ました。
しかし全く気にせず開き直れたかというと、とてもそんな状態ではなく、やることはやっていても気持ちがフワフワしていて落ち着かない毎日でした。
時間があっても、なかなかブログを書こうという気持ちにもなれませんでした。
結果は…
そんな日々を過ごしながら、
針生検の結果を聞くための受診日になります。
夫は仕事で同席できず、私は一人で聞きに行こうと思っていたのですが、東京から母が来ることになりました。
針生検を受けた後、両親には現状を伝えていていました。
予想通り、私以上にショックが大きい様子でした。
なので、万が一「がん」という診断が下りたら、自分でも受け止めきれるかわからないのに、母の事を配慮する余裕はないと思い何度か断りました。
コロナ渦なので、移動による感染も心配でした。
しかし、両親も私の事が心配だったようで、同席してもらうことにしました。
異型乳管過形成(ADH)
いつも通り外来の予約は一時間以上遅れていたと思います。
母とたわいもない話をしながら待っていると、診察室へ入るよう電光掲示板に番号が映し出されました。
告げられた病名は…
異型乳管過形成(ADH)
前がん病変
でした。
異型乳管過形成(ADH)とは
宇都宮セントラルクリニック 乳腺外科病棟 乳がん専門医監修 乳がんのブログ から引用
乳腺症の乳管過形成に異型と伴う症状をいいます。
乳管の細胞が過剰に増殖したのが「乳管過形成」で、この細胞が異型を始めると「異型乳管過形成」に、さらに細胞ががん化すると「乳管がん」となります。
一般的に、異型乳管過形成は低悪性度の非浸潤性乳管がんに類似するもので、完全にその基準を満たさない前がん状態のものをいいます。
担当医からも
現時点で「がん」という診断はつかなかった。
ただいずれ「がん」になることは確実(前がん病変)なので、切除は絶対に必要。
切除生検では、しこりから周囲1.5cm位含めて組織を切除する。
それを病理検査して「がん」という診断がついたら、再度周りを大きく切除する必要があり、またリンパに転移していないかを確認する必要がある。
と言われました。
今回針生検で採取した組織はしこりの一部分なので、その部分については「がん」といえる状態ではなかったけど、しこり全部ががんじゃないとも言い切れない…
だから【しこり+その周囲】を切除して病理検査し、そこにがんが見つからなければ治療は終わり。
となるようです。
もしがん細胞が見つかったら、今度はがんとしての切除をするために、大きく取らなければいけない。とのこと。
その時にはリンパを切って転移の有無も調べ(センチネルリンパ生検)
乳房再建も視野に入れた手術になるそうです。
乳房再建をする場合は、背中の筋肉を使うそうで、背中にもメスが入る。
とのことでした。
その時は正直、何とも言えない結果でした。
「がん」とも「がん」じゃないとも言い切れない。
この二週間はなんだったんだろう…と。
しかし切除は絶対。つまり手術はしなければならないということ。
ハッピーシナリオは
手術はしなきゃだけど、取ってみたらがん細胞はなかったね~♪
よかった。よかった。
これで治療は終了で~す♡
あとは定期健診でいいかな
ネガティブシナリオは
手術を受け、しこりを切除しました。
がん細胞が見つかりました。
ステージはⅠ。
リンパに転移が見つかりました。
がんを摘出する二回目の手術を受けます。
その際は乳房全摘&再建、
リンパ切除。
こうなると入院期間は3週間くらいに。
その後抗がん剤、放射線治療などを受ける。
髪の毛抜ける。
かつらかぶる…
体調&メンタル不安定…
などなど。
今考えられる最高&最悪パターンを先生と確認していました。
手術を選択
ネガティブシナリオを考えると、現時点で「がん」ではないという診断だったことをありがたく感じ、
まずはしこりを切除するしかない!とその場で現状を受け入れ、手術予約をしました。
しかし、8月は手術室の予約が埋まっていて、一番早くて9月27日とのこと。
約二か月近くも先とは…改めてがんに罹患する人の多さを感じます。
母も微妙な様子でしたが、
とりあえずは「がん」ではなかったということを喜び合いました。
そして、母の目の前で、
娘に「がん」という診断が下らなかった事に安堵しました。
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