こんにちは。かえなです。
6月に受診した乳がん検診の結果でカテゴリー4という結果になり、
その後がんセンターで初診&精密検査(針生検)を受けたところまでをブログに書きました。
今日は当日~翌日の心の変化を
思い返します。
針生検後~帰宅
針生検直後、呼吸するだけでも痛みがあり、歩くたびに胸に響く感じがありました。
なので、処方された鎮痛剤を門前の薬局で受け取り、少し休ませてもらってから、電車を乗り継ぎ一時間程かかる自宅へ帰りました。
服用後30分くらいで痛み止めが効いてきたのか、少し楽になってきました。
帰りに夕飯のメインになりそうなお惣菜を買って、やっと家につきました。
家に帰ってからは何とか平常心を保ちつつ、副菜やおみそ汁など簡単なものを作り、夕食の準備をしました。
痛み止めを飲んでいるおかげなのか、野菜を切ったり、炒めたりなどの料理はいつも通り出来ます。
弾性さらしグルグル巻きのせいで可動域が限られることもありますが、やはり腕を伸ばすと出血するのではないかという怖さがあるので、キッチンの上部吊戸棚を開けるときや、少し重いものを持つ時は左手を使っていました。
いつもの風景
夫も帰ってきて、
いつもの食事、
いつもの会話、
いつもの風景です。
食事が終わり、洗い物をしながらリビングを見ると、
夫と子供が何か遊びながら会話をしています。
夫はいつも帰りが遅いため、家族全員で食事ができるのは週末のみです。
私がキッチンにいて家事をしつつ、
夫と子供がなにやら楽しそうに笑っている様子を
眺めている時間は
本当に幸せなひと時です。
家族でおいしいものを食べに行ったり、お出かけしたり、
旅行に行ったり…
それはそれでまた違う楽しみがありますが、
一番心に焼き付けておきたいな。
と思うのは
こういう時間です。
私と子供は自己主張が強く、
夫は他人にやさしく自分にはもっとやさしい性格なので、
普段は揉め事が絶えない我が家です(-_-;)
だから余計にそう思うのかもしれませんが…
半端ない不安感
そんな様子を眺めていたら、
もしかしたら5年後、
この景色の中に私はいないのかも…と
ものすごい不安感が襲ってきました。
それは、今まで感じたことのない『死』に対する不安感です。
人は致死率100%だし、もしかしたら明日交通事故で死ぬかもしれない。だから
「反省はするけど、後悔はしない!」
昔、銀行員から歯科衛生士に転職した時も
こういう気持ちが強く、
何か選択を迫られた時、
損得とか、
できるかorできないか、よりは
死ぬときに、あれをやっておけば良かったな…と
思わないであろう方を選んできました。
それでもやはり、
どこかで死を人生の遠くに設定していたのだと思いました。
「がん=死ぬ」という病気ではなくなってきているのは
近年のデータでも示されていますし、特に乳がんは他のがんに比べて5年生存率も高いです。
頭では理解できるのです。
でも感情が追いつかない。。。
耐え切れなくなって別室に行き、気持ちを落ち着かせていたら、夫が入ってきました。
夫の顔を見るともう堰を切ったように、涙がどんどん溢れてきます。
大泣きしたのは、
今日これが初めてでした。
しばらく泣いたら少し落ち着き、リビングに戻りました。
寝ている間に痛くなるのが怖くて、処方された痛み止めをのみ、
その日はそのまま家事を済ませて眠りにつきました💤
翌日
翌日、夫に手伝ってもらいながらも、わりと普段通りに家事をこなしつつ、
昨日の精密検査の事を思い出していました。
マンモやエコーの検査から、がんの確率が高いから【即、針生検】だったのかな…
針生検の時に、実は先生にいろいろ質問もしていました。
この検査をするとがんかどうかわかるのか?
よく言われる「がんのステージ」もわかるのか?
などなど…
先生はこう話していました。
がんかどうかが分かります。
がんには顔つきや性格というのがあり、一概にしこりの大きさだけでステージが判断できるものではない。
今回の針生検でがんと診断されたら、その顔つきや性格がわかり、治療方針が決まる。と…
がんの顔つき?!性格?!
初めて聞きました。
何それ??怖、怖、怖~
(後日調べたら、がん細胞の遺伝子やたんぱく質を調べることによって、
5つのサブタイプというものに分類されるそうです。
例えば、
※女性ホルモンの影響を受けて増殖するかどうか。
※増殖に関与するたんぱく質「HER2(ハーツ―)」が過剰に発生しているかどうか。
※がん細胞の増殖能力が高いかどうか。
の3要素のようです。
このサブタイプによって
「顔つきが優しげだけど性格が悪い」とか
「顔つきはこわもてだけど、性格は悪くない」などと言われ、
がんの性質や再発リスクが異なり、推奨される薬物療法も変わるようです。)
やっぱりがんって事なのか…
カテゴリー4だもんね。
50%の確率でがんだもんね。
可能性高いよね。
私、顔つきも性格も悪いし、
きっとがんの顔つきと性格も悪いんだろうな。
もう負のループです。。。
東京オリンピックの関係で、
祝日が変更になり、この日から4連休でした。
出かける用事はなかったので、
またいつもの風景が目に入ってきます。
でもそれを見る度、
涙が止まらなくなります。
この日は5回くらい泣きました。
長期入院になって子供に寂しい思いをさせてしまうのか。
とか、
いや、まず5年後生きていられないのかも。
そしたらこの子が高校を卒業する姿を見られないんだ。
とか
それまでに弱ってしまうだろうから中学校のお弁当も作ってあげられないのかも。
とか
私たち夫婦の実家は遠方だし高齢だから、親の援助は難しいだろうな。
今の生活ってどうなってしまうのだろう。
どうしていいかわからない事が頭を埋め尽くす…
そして、悲しくて、不安で、申し訳ない気持ちでいっぱいで、
勝手に涙が出てきます。。。
「がん」という言葉の重み…
それなのに、子供はタブレットやスマホなどIT機器ばかりいじって、宿題や家庭学習など
やるべきことを先にやらず。。。
母、激怒し、思わず
「お母さん、
がんかもしれないんだよ!
死んじゃうかもしれないんだよ!!」
言ってはいけないことを言ってしまいました(T_T)
子供はもう小学校高学年なので、普段はポーカーフェイスも上手になっていますが、
かなり動揺していたように思います。
かと言って、
ITをやめるわけではないけれど(-ω-;)
胸の精密検査に行くことは子供にも伝えていました。
その時「がんなの?」と聞かれて、
不安にさせないようにとは思ったものの、
「違うよ。」とは言えず、
「そうかどうかを調べに行くんだよ。」と返事をしました。
なので、それだけでも子供なりに衝撃があったのかもしれません。
そして昨日から陰で泣いていることも、気付いていたのかもしれません。
2週間後、ちゃんと結果が出てから、子供にも伝えるつもりでいました。
しかし、親として超中途半端に、自分の不安を抑えきれず、
しかも最悪なタイミングと言い方で子供に伝え、不安を与えてしまいました。
子育てはいつもそうですが、
理想と現実が遠い…
大人なのに情けないと思いつつ、
「がん」という言葉の重みに押しつぶされそうでした。。。
コメント
癌という深刻なテーマなので少し暗い気持ちになりますが…かえなさんの明るいキャラの文章で続きが気になります(*’ω’*)
更新楽しみにしてます!
私はかえなさんが自己主張強いイメージがなかったので、意外でした…!(゜-゜)
たまこさん、コメントありがとうございます🙏🏻
そんな風に感じて頂けると嬉しいです!
今ではだいぶ記憶も薄れるくらい元気ですが、当時は『近い将来、私はこの世にいないのかな…』という不安に押しつぶされそうでした😣
がんの記事も、予後や治療費と医療保険などについて書こうかな~と思いつつ若干ブログから遠のいています😅
読んで下さる方がいるのは嬉しいです!また頑張ります✊🏻