2021年夏に異型乳管過形成(ADH)と診断された後、秋にしこり切除手術を受け、一か月後の病理検査で非浸潤性乳管癌と診断されました。
今日は、家族へがんを報告した時の事と、私のがんのタイプについて書きます。
家族への報告
前回のブログで病理検査の結果の受診日が一日前倒しになったと書きました。
嫌な予感が的中し、非浸潤性(ステージ0)ですが、乳管癌と診断されました。
癌と診断され診察室を出た後、ため息がもれ、やはりショックはありました。
しかし、7月に針生検をして「ガンかもしれない…」と不安だった毎日よりメンタルは落ち着いていたと思います。
闘うべき敵の姿がやっとわかったというか…
癌だけどステージ0だったのも不幸中の幸いというか…
投資でも経済活動が落ち込んでいる時より、先が見えない相場心理の時が一番株価が荒れる気がします。(例えば最近のウクライナ情勢が不安定な時とか)
それと似たような(?!)感覚で、何がリスクでどう対処すればいいのか少し見えたのかな。という気持ちでした。
ただ家族に打ち明けるのはやっぱり少し勇気がいりました。
夫には電話で伝えましたが、私に対してなんと言葉をかけたらいいかわからない様子で、恐らく困った顔をしているのだろうな…という雰囲気は電話越しからも伝わってきます。
しかしそれ以上に、子供への報告が一番ハードでした。
子供が帰宅後、すぐに今日の検査の結果を聞かれました。
私は出来る限り至って普通に(明るすぎず暗すぎず)「お母さんはガンだった。」と事実を伝えました。
…が、その瞬間、子供の顔がこわばりました。
すぐに「ステージ0で、もう一度手術はするけど、死なないから大丈夫!!」と続けると少しだけ安心した様子でした。
やはり親がガンというのは、小学生の子供にとっては心がかなり動揺する出来事です。
でも「お母さんは絶対に死なない!」という事を自信を持って伝えることで、少しは安心させてあげることができたのかな…と思います。
周囲には次の日が検査結果の日のままにしておいたので、丸一日、自分の気持ちを落ち着かせて、報告するべき方々(両親や職場、友人など)には落ち着いて話せたと思います。
センチネルリンパ生検やる?!
次の病院の予約は二週間後でした。
麻酔科の先生から、以前と同じように説明を受け同意書にサインをしました。
その後手術室の看護師さんとの面談があり、そこで前回より手術時間が長い予定で、「術後数時間~一泊はHCU(ハイケアユニットの略。ICU(集中治療室)ほどではないが一般病室よりは手厚く看護を受けられる病室)で過ごしてもらう予定です。」と言われました。
看護師さん曰く、センチネルリンパ節生検をする予定の手術時間枠で、万が一転移が見つかったらさらに時間延長の可能性もあります。とのこと。。。
センチネルリンパ節生検を受けた友人は術後二年以上経過しても少し腕が上げにくく感じると言っていたので、出来ればやりたくないと思っていました。
非浸潤性ということもあり、やらない確率の方が高いのでは…と思っていたので、衝撃が大きかったです(;_;)
がんのタイプ
最後に乳腺外科の診察です。
センチネルの不安を抱きつつ先生の話を聞くと…
昨日のカンファレンスでセンチネルリンパ節生検までは必要ないという事に決まり、やりませんとのこと。
手術室の看護師さんの面談では、まだそれが伝わっていなかったとのことでした。
ドクターや看護師さんにとっては毎日行っている説明かもしれませんが、こちらは人生で初めて経験する事なので少しの事でも動揺してしまいがちです。
良かった…と安堵すると同時に、自分の歯科衛生士という仕事でも、医療者側は当たり前の事でも患者さんにとってはショックだったり辛く感じたりすることも多々あると思い、診療の際、さらに気を付けようと思いました。
前回告知された私の乳がんのタイプをさらに詳しく聞きました。
非浸潤ガンのグレードはⅡ
(Ⅰ~Ⅲまであり、増殖能が高いとⅢになるそうです)
ホルモン感受性
・ER(エストロゲンレセプター) 陽性
・PgR(プロゲステロンレセプター) 陽性
※以下の項目については浸潤癌基準で考えるので、参考程度とのこと
・HER2(増殖能・悪性度) スコア2+
(0、1→陰性 2、2+→疑陽性 3、3+→陽性)
疑陽性の場合はFISH法で陰性OR陽性の確定をする
・KI67(増殖能) 20%以下
(15%以下で低い。25%以上で高いと判断する)
とのことですが、ネットで検索すると世界的な基準は決まっていないようです。
一つ一つの言葉は難しくて理解しにくいですが、とにかく私のがんは女性ホルモンの影響を受けるタイプのようです。
主治医は一回目の手術で切除したしこりの断端にがん細胞があったので追加切除&放射線治療は必須。また女性ホルモンに影響を受けるタイプの為、ホルモン治療を勧められました。
毎日、5年間、薬を服用するようです。
私自身、普段からあまり積極的に薬を飲むタイプではなく、食品添加物や内容のよくわからないサプリメントなども出来るだけ摂取したくないと思っているので、5年間、しかもホルモンに影響を与えるような薬を飲むことに違和感を感じました。
乳がんにとってはプラスの作用があっても、長期で摂取することにより体の他の部分への影響が少なくないのでは…と。
先生の説明では、閉経前のホルモン治療薬の服用は、子宮がんに与える影響は少ないと言われているそうです。
しかし、生理が不規則になったり、更年期症状が出る可能性はあるそうです。
5年間、薬を服用することのリスク(好ましくない副作用)とベネフィット(本来の目的の効き目)をよく考えて決めたいと思いました。
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