こんにちは。かえなです。
肌寒い日があったり、小春日和が続いたり…今日は全国的に雨模様みたいですね。
季節の変わり目は風邪を引きやすいので、気を付けたいものです🙂
昨年はブログを立ち上げた直後に乳がんが発覚し、しばらくはメンタル的にブログどころではない日々でした。
しかし、その時の私にしか書けない気持ちや治療のことを綴ろう!と、慣れない作業ながらも少しづつ記事を書くことができ、読んでいただける方も以前よりだいぶ増えました。ありがとうございます💐
乳がん治療もまだ書きたいことがあるのですが、これからは少しづつ歯科衛生士らしい発信や投資経験のことも記事にしていきたいと思っています。
もしよろしければ、引き続きお付き合いくださると嬉しいです😊
今日はタイトルの「なんで歯がなくなるの?ー歯を失う原因」についてです。
若いころは歯があるのが当たり前(40代くらいまでは…)
突然ですが、今この記事を読んでくださっているあなたは、何歳ですか?
40代?50代?それとも20代とかお若い方もいるのかな??
40代くらいまでの方だったら、もしかしたら何本か自分の歯を失った経験があっても、将来自分が「噛めなくなる」とか「入れ歯になる」という想像はしにくいと思います。
それもそのはず!
下のグラフをご覧ください。
国で5年ごとに行っている「歯科疾患実態調査(H28年)」の「一人平均現在歯数」をグラフに表したものです。
簡単に言うと「みんな~!今どれくらい歯残ってるの?」のグラフということです。(笑)
一人平均現在歯数
40代までは親知らずを除くすべての歯(28本)が、残っている方が多いです。
(→28本の歯があったら、なんでも噛めて楽しくお話しできます♪)
しかし、70代前半あたりで20本前後まで歯の数が少なくなっているのがわかります。
(→20本の歯だと、おせんべいやフランスパンなどの硬いものも何とか噛めるかな…くらいの感じと言われています。)
つまり上のグラフを見る限り、50代前半くらいまでは若いころとほぼ同じように食事ができたり、お話できるのですが、50代後半から急速に歯の本数が減り、70代以降では食事をしにくくなる方が増えていく傾向にあるということです。
歯がなくなる原因は?
では歯がなくなる原因は何でしょう?
こちらも厚生労働省の「e-ヘルスネット」が公表している結果を、ライオン歯科衛生研究所のサイトでわかりやすく示されていたものです。
公益財団法人 ライオン歯科衛生研究所より引用
https://www.lion-dent-health.or.jp/statistics/basshi_genin.htm
歯を抜かなくてはならない原因をみると、
虫歯、歯周病、破折で84.1%を占めています。
「破折」というのは、歯が折れてしまうことです。
転んだり、歯をぶつけたり、交通事故などで歯が折れてしまうこともありますが、厚生労働省の調査結果を読むと、「根本的には、虫歯が原因で神経をとり、神経を取ると歯が弱くなるので折れてしまう。つまり元々の原因は虫歯だね~」と書いてあります。
2018年に全国2,345の歯科医院で行われた全国抜歯原因調査結果です(円グラフは全年齢、棒グラフは年齢階級別)。歯が失われる原因で最も多かったのが「歯周病」(37%)で、以下「むし歯」(29%)、「破折」(18%)、「その他」(8%)、「埋伏歯」【注】(5%)、「矯正」(2%)の順でした。このうち「破折」の多くは、外傷など物理的に非日常的な大きな力が作用したものではなく、無髄歯(神経をとった歯)と考えられ、原因は「むし歯由来」とみなすことができますので、「むし歯由来」は47%となり、抜歯の最大原因となります。
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-04-002.html
いつ、どうして、歯がなくなるの?
今までの説明で、50代以降に何だか急に歯が少なくなる。
その原因は虫歯と歯周病という病気らしい。
という2つのことがわかっていただけたら嬉しいです。
もう少し細かく時期と原因を探って、どう対処したらいいか…みていきましょう。
抜歯の主原因別にみた抜歯数(年齢階級別、実数)
こちらのグラフも厚生労働省のe-ヘルスネットから引用させていただきました。
「抜歯の主原因別にみた抜歯数(年齢階級別、実数)」です。
またまた簡単に言うと…「何歳ごろ、なんで歯を抜いちゃったの?」のグラフです。
30代までは歯を失う原因の多くは、濃い青の部分「う蝕」つまり虫歯です。
40代以降は、だんだんとオレンジ色の部分「歯周病」が増えていきます。
つまりは、乳歯が初めて生えた生後6か月頃~30代くらいまでは、虫歯に気を付けて!
それ以降は、虫歯にも歯周病にも気を付けて!
ということがわかります。
朗報☆
ここで朗報です☆
虫歯も歯周病も最大の原因は同じ‼
プラーク=歯垢です。
(ごくごく簡単に説明すると、プラーク(歯垢)はお口の中の細菌の塊です。)
原因が同じなので、プラーク=歯垢との戦いに生涯を通して勝つことができたら、虫歯や歯周病は予防でき、80%以上は歯を残せる確率が高いということです。
細かく言えば、年代ごとに歯を守るために知っておいた方がいい知識、お手入れの仕方、それ以外の補助的なアイテムの使い方など、各個人で異なります。
が…
まずは大きな原因を知る!ということは、とても大切なことです。
資産運用でも、家計の管理(把握)ができていないのに、堅実な投資で資産を殖やすことはできません。
健康な歯を保つことができたら、
一生自分の歯で食事ができる。
人とお話ができる。(話せる人がいることも大事)
プラス時々贅沢できるくらいのお金があったら、人生楽しく過ごせそうな気がしませんか?
今回は歯を失う原因と年代を知っていただいたので、今後はどうしたら歯を守れるのか…
より詳しいお話を少しづつ書いていこうと思います。
コメント
歯が悪くなる原因が歯垢(しこう)ということをデータも入れて解説して下さって、とてもわかり易いです!
歯垢ケアを日々意識して、健康で強い歯を残していきます😊
しっぽさん
コメントありがとうございます😄
歯を守るためには歯垢と食べかすの違いを知るところから始まります!
デンタルフロスや歯間ブラシ、歯ブラシをする時に、『歯垢を取る』という意識を持つだけでお掃除効果が全然変わります。
健康で強い歯。ぜひ残してくださいね‼