乳がん 異型乳管過形成(ADH)診断後の切除生検 (入院&しこり摘出手術)その1

乳がん
スポンサーリンク

こんにちは。かえなです。
またまたしばらく更新が空いてしまいました(-_-;)

8月4日に異型乳管過形成(ADH)と診断され、手術(切除生検)することを決めました。
日々の家事育児、仕事をこなしつつ、手術前の各種検査を受け、入院の準備をしてきました。
手術予約が診断日から約二か月後だったので、まだまだ先のような気がしていましたが、いよいよ入院&手術日を迎えます。

スポンサーリンク

病院到着

9月26日、日曜日の入院でした。
私は一人で電車に乗って病院に行こうと思っていたのですが、夫が車で送ってくれるとのこと。
子供も一緒に付いてきてくれました。
初めて車で行くので少々道に迷いつつも、ぎりぎりセーフの時間で病院に到着しました。
大きな病院なので、平日外来で訪れるときは多くの人と車で混み合っています。
その日は日曜日だったので、人も車も全くなく、閑散…としていました。
車寄せに着き、一息深呼吸をしてから車を降りました

周りに人がいないため恥ずかしさもなく、夫、子供、それぞれとハグをして意を決し病院へ向かいました。
玄関前に一時停車していたので、「すぐに出発してね。」と伝えていたのですが、二人とも私が病院に入るまで見送ってくれました
振り返ると誰一人いない病院前で、二人だけがぽつんと立って私を見送り、手を振ってくれています。
何とも言えない切ない気持ちと、この二人の為に私は死ぬわけにいかない、絶対元気にならなければ!という思いで病院に入っていきました。
不安そうな二人の顔と、いつまでも手を振ってくれている光景…
なぜか一枚の写真のように脳裏に焼き付いています。
この先ずっと忘れない情景の一つだと思います。

スポンサーリンク

入院初日

入院受付窓口で病棟や入室方法の説明があり、少し薄暗く誰もいない病院内を一人で歩き、指示された病棟へ向かいました。
4人部屋の窓側で思っていたより広い病室でした。
高層階なので景色も良いです。
しばらくすると看護師さんがベットに来て下さり、各種書類(同意書等)の提出と明日の手術の流れを説明をしてくれました。

すると、事前に担当医から聞いていた手術開始時刻より2時間遅く、しかも私の手術は3件目なので、前2件の手術によってはさらに開始が遅れる可能性があり、私自身の手術も何か問題があれば予定通り終わらない可能性もあるとのこと!!
全身麻酔の手術なので、術中に万が一の事があると本人と意思確認ができないため、身内が一人付き添うことが必須です。
しかしコロナ渦の為、付添は一手術一名限定で子供が一緒に待つことはできません。
手術がおおよそ昼の12時~14時と聞いていたので、手術が終わり次第、夫がすぐに帰れば子供の下校、遅くても習い事からの帰宅時刻までには自宅に戻れるという予定で、夫や子供と打ち合わせをしていました。
しかし最悪の場合、夫が自宅に着くのが夜19~20時になってしまう可能性があるかもしれないとのこと。。。

母が手術を受けるという初めての経験の上に、当日になって予定の時間を大きく過ぎ、20時まで父も帰ってこないとなると、小学生の子供が夜まで一人でお留守番をし、通常の精神状態を保てるとは思えません
入院説明が終わった後、すぐに子供に電話をし、最悪の場合20時まで一人でお留守番する可能性があるが大丈夫か確認しました。
不安だったら助けてもらえそうなママ友にすぐに連絡し、夫が帰るまでママ友宅にいさせてもらえるようお願いしようと思っていたのですが……
意外にもあっさり
「大丈夫だよ。」とのこと。
母が思うよりも子供は超速で成長しているようです(;’∀’)
そんな入院初日のバタバタを終え、明日はいよいよ手術です。

スポンサーリンク

手術日

夜中に何度か目が覚めましたが、朝は普段通り6時前に目が覚めました。
でも今朝は朝食の準備をするわけでもなく、洗濯機を回すわけでもなく、特にやることはないので、布団の中でゴロゴロしていました。
すると看護師さんが検温等、朝のバイタルを確認しに来ました。
すぐに終わり、またやることがありません。
昨夜の夕食後から絶食なので朝食も届きません。
7時~絶飲になるので、とりあえず少し多めに水を飲みましたw
病院内でフリーWi-Fiが使えるので(ラッキ~♪)ベットの上でユーチューブを観たり、談話スペースで実家の両親に電話したり、暇ですが落ち着かない時間を過ごしました。

手術説明

AM9:45 担当医から手術説明を受けるため夫が病室に到着しました。
AM10:15 担当医より夫と手術説明を受けます。
手術名は『右乳房腫瘤に対する摘出生検術』
腫瘤(しこり)の大きさは約10mm×6mm×4mmとのこと。
15分程で説明も終わり、病室に戻りました。
コロナ感染対策の為、夫は病室にはいられません。
しかし12時~手術控室で待機をしなければならない為、昼食を食べに行ってもらいました。
次に会う時は、手術室に入る直前です…

切除部位・切開位置の確認

昨夜から絶食、朝7時からは水も飲めないので、お腹が空き、のどはカラカラです。
「そろそろ脱水になると困るので~」と言われ、11:30~術衣に着替え、点滴を開始しました。
手術用の点滴針は通常のものより太いらしく、刺すときも刺した後も普通の点滴より痛みが強いです。
12:30頃担当医から呼び出しがあり、しこりの大きさを再確認し、切除部位と切開部分のマークをしに外来受診しました。
以前の診察では傷跡が目立ちにくい乳輪回りからの切開か直上の切開になるか、当日にならないと決まらないと言われていたのですが、今日の診察では直上または乳房下縁からの切開の二択とのこと。
乳輪回りではしこりの場所的に少し遠いので、もう一つ横に切開しなければならず傷が大きくなり、取り残しの可能性もあるとのこと。
どちらかと言えば下縁の方が目立ちにくいとのことなので、下縁に決めました
マジックで切除部位と切開部位を記入されたのですが、思ったより大きく取るし、思ったより切開するのね…という印象でした。
目見当ですが、切除部位は長径4cm位の楕円、切開部位は5cmくらいに思いました。
病室に戻ったのは、13:30くらいだったと思います。
いよいよだなぁ…とベットに座っていると、13:50オペ室到着で移動します。と看護師さんから声がかかりました。

手術室へ…

13:45病室出発。看護師さんと歩いてオペ室へ向かいました。
エレベーター内の沈黙が耐え切れず、看護師さんにたわいもないことを話しかけたのは覚えているのですが、何を話したかは一切覚えていません。
控室にいる夫が呼び出され、貴重品を渡すという事務手続きをし(草)応援されて手術室へ向かいました。
オペ室のベッドに寝て、両手を開くように指示されました。
なんだか十字架にかけられているような気分になり、ベッドの上で点滴を差し替えられたり、周りのたくさんのモニターなどをぼーっと眺めていたらどんどん恐さがこみあげてきて、急に大粒の涙がボロボロ出てきました
看護師さんが優しく涙を拭いてくれ、声をかけてくれましたがなかなか止まらず、
そのうち「深呼吸の練習をしましょう」と3回深呼吸したら、意識がとびました(゚д゚)!

手術後

次に気が付いたのは手術室で「終わりましたよー。」の声をかけられた時でした。
どこか記憶のあやふやな場所で夫が見え、その次気づいた時には病室に戻っていました。
夕方?夜?なのか病室が薄暗く、夫と看護師さんがいたような気がしますが、体がだるすぎて反応できません。半分記憶がないまま、いつのまにか夫は帰っていました。

手術直後に辛かった事

・鼻が詰まって鼻呼吸ができず
(手術前に泣いたから??)
・喉の奥がヒリヒリし、口呼吸も苦しい
(気管挿管の影響)
・声が出ない(出せない)
・麻酔のせいか、病室に戻っても眠くてだるくて仕方ない
・胸の傷は痛い
・手術中から寝返りを打ってないからか、背中と腰が痛い
・とにかく暑い
(少し熱があったのかも)

点滴に痛み止めが入っているとのことでしたが、痛かったらもう一種類追加することも出来るとのことでお願いしました。
術後3時間寝返り禁止、術後6時間飲水禁止との事でした。
とにかく体が暑くて喉がカラカラでした。
飲水禁止ですが、うがいは可能とのことで、何度か吸い飲みを使ってうがいをさせてもらいましたが、体を動かすと傷が開いてしまうのでは…という恐怖感があり、極力渇きに耐えました。
時間感覚がないまま、なんとか3時間をやり過ごし、看護師さんから寝返りOKの指示が出ました。
しかし心電図、点滴、酸素マスク、尿カテーテル等いろいろな管が体から繋がっており、やはり傷口も心配なので、若干体を傾けるのが精いっぱいでした。

消灯近くの21:30頃、飲水OKと言われ、またまた吸い飲みの大活躍です(笑)
間もなく22時消灯となり、辺りがさらに暗くなりました。
明日になれば今より楽になれる…と自分に言い聞かせ、眠りにつきました。

夜中に何度か目が覚めました。
何度起きても辺りが暗いので、夜中に巡回に来てくれた看護師さんにスマホを手元近くに置いてもらうとAM0:30でした。
起床まであと5時間半・・・長い。
でもとにかく寝よう。眠ることさえできれば、極力苦痛を感じずに済む…と思い、起きては寝てを何度か繰り返しながら、やっと次の日の朝を迎えます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました