こんにちは。
歯科衛生士×主婦投資家×転勤族妻のかえなです。
前回は『これから投資を始めたい専業・パート主婦(夫)の方向けに今すぐやるべき2つのこと』を書きました。
家事に育児にパートに…毎日慌しく終わっていきます。
やらなきゃな…と思いながらも、知らないことだし、怖いし、『始める』って大変ですよね💦
前回の記事を読んでくれた方の中にも、わかってはいるんだけどな~と思いつつ、そのままの方いらっしゃると思います。
でもそんな時は、まだ『始め時』じゃないのかもしれません。
長期投資は時間を味方につける手法なので、一日でも早く始めた方がいいのは確かです。
でも気持ちのベクトルが向かわない時は、無理せず、ご自身の心に素直に行動してくださいね。
今日は、やるべきことの反対。
長期積み立て投資を始める人が『絶対にやってはいけない2つのこと』を書きます。
家計のお金や教育費、生活防衛資金には、絶対に手を付けてはいけません!
大前提として、投資は余裕資金でやりましょう!とよく言われます。
余裕資金なんてないよー!という方も多いのではないでしょうか?
でもそんなこと言っていたら、いつまでたっても(もしかしたら一生)投資を始めることができません。
前回の記事でも書きましたが、通信費の節約やパート代の一部、結婚前に貯めたお金などを活用して、最初は最悪0円になっても諦められるお金、受け入れられる金額(月100円でも)で始めてください。
それが功を奏して銀行預金より高いリターンが得られ始めたとします。
そうすると…今手元にあるこの預金、このままぶち込んだら、めっちゃ増えるんじゃない?!
勘違いしちゃう時…あるんです😓
数か月や1年くらいの短期だと、相場が良ければ(最近ではコロナショックの後とか)ガンガン増えていく時があります。
その時に、日々の生活費や教育資金、はたまた家族が病気やケガをした時の為に貯めている生活防衛資金などを、そのままにしておくのはもったいない!と思う時が来ます。
しかし、そのようなお金には絶対に手を出してはいけません!
これは自分一人で運用していようが、夫婦で話し合って投資していようが関係なくです。
未来に絶対がないように、投資に絶対もありません。
どんなに上げ相場だろうが、予測が明るかろうが、クラッシュは突然やってきます。
その時にでも(できる限り)焦らず、そういうこともあるよね~と余裕の顔をしていられる資金で行ってください。
このお金が半分になったら子供が大学に行けなくなる!とか、今月の食費が足りなくなる!みたいなお金は投資に回してはいけません。ダメ!絶対!です。
そのようなお金は、投資とは別口座で管理しましょう。
いつでも引き出せるように普通預金口座でもいいですし、少しでも利率良く運用したいなら郵便局の定額貯金(預入後、半年間は払い出し制限がありますが、その後は通常貯金より少し高い金利で複利運用されます)または、個人向け国債などに置いておくと良いでしょう。
我が家の場合は、近年の低金利と手間を考えると定額貯金や国債ではなく、メガバンクの普通預金に一定金額を入れています。
夫はサラリーマンなので、病気等でも有給休暇の消化や傷病手当金などがあることを踏まえ、生活防衛資金は年収の半分くらいの金額が目安です。
この辺りは、パートナーがサラリーマンなのか自営業なのかによって目安の金額も変わってきますね。
当たり前ですが、自営業の方は少し多めに確保しておく方が安心です。
生活防衛資金は、ある程度担保しておいた方がいいと思いますが、子供の教育費は全額別で置いておく必要はないと思います。
例えば入学金や一年分の学費程度をお子さんの人数分用意し、そのあとは毎月のこども手当+貯金などで少しづつ増やしていけばいいと思います。
教育費は子供を小中から私立に通わせたいか、大学に行くのか行かないのか、文系か理系か、自宅から通うのか一人暮らしなのかなど、子供の進路によってかかる費用がだいぶ変わります。
夫婦で話し合って、ある程度の目安を持っておくといいかもしれません。
それでも、例えば子供が私立の医学部に行きたい!など、想定以上の進路を希望し教育費が足りない場合は奨学金などを活用してもいいと思います。
ちなみに…我が家の子供は、今年から中学生になりました。
(噂には聞いていましたが)塾代が小学生と比べて雲泥の差です‼
そして学年が上がるごとに、平気で増額していきます😣
(きっとサラリーマンの昇給率より、はるかに高いでしょう…)
特にお子さんが多い方は、中学からの教育費は跳ね上がることが多く、貯金しにくい状態が続きます。
子供が小さいうち(できれば小学生までの間)にある程度の学費を貯めておくことをお勧めします。
積み立て投資は、一度始めたらどんな状況でも(超マイナスでも)やめない
長期積み立て投資とは最低でも10~15年、出来れば20年以上という長い時間をかけて行う投資です。
その間に、積み立てた金額が半分になることもあります。
実際私はリーマンショック前の2006年に積み立て投資を始めたので、2008年のリーマンショック以降、月10万円の投資信託を買い続けても、残高を確認する度にそれ以上のお金が減っていくという悲しい状態が4~5年は続きました。
夫はひよって、家計を心配して、積立額を月4万円に減額しましたが、2年前まで15年間積み立て投資を続けました。
今では投資金額の2.5倍程度になっています。
そこまで買い続けられた理由は、ここで世界が終わるわけじゃない!と信じることができたから。
有名な銀行が破綻しリーマンショックがやってきて、世界中に金融不安が起きても、自分はいつもと同じように食料品や日用品は買うし、電車やバスも利用します。
景気が悪くなり、お給料やボーナスが少なくなってぜいたく品は買い控えをするかもしれませんが、生活必需品は買わないと生きていけません。
全世界のインデックスファンドに投資をするということは、いろいろあっても(景気が悪くて今まで自分が投じたお金がマイナスになっても)そこで世界は終わらない!むしろ頑張ってほしいから応援(資金を投じる)できるかどうかだと思います。
私の考える投資とは、応援の気持ちです
そのような考え方を持てたのは、当時購入していた「さわかみファンド」の創業者、澤上篤人氏の毎月レポートで読んでいたからです。
当時の澤上氏のレポートでは
今は景気が悪くて資金繰りが大変だけど、今後世の中に必要とされるような会社には、私たちが投資という形で応援するから頑張って!
その結果、いい世の中や便利な世界になって利益が上がったら、応援した私たちにもその果実の一部を還してね。
投資家、企業、世の中、すべてが良い方向(三方良し)に向かうようお金を投じるという考え方が投資なんだよ。
と書いていました。
私が2006年~2021年まで購入していたさわかみファンドが気になる方は、こちら↓
それまでは『投資=お金儲け』みたいな、少し後ろめたいイメージを持っていたのですが、そのレポートを読むと、世の中をよくするために、自分の意志で自分のお金を投じる先を選んでいるという意識が持てました。
結局、銀行にお金を預けても、銀行が投資先を決めているだけの違いです。
自分で決める分、リターンもリスクも上がりますが、大切なお金の一部をそんな風に使うのも悪くないかもと思えるようになりました。
企業が苦しくて大変な時に助けてあげられたからこそ、結果的に感謝されて、お礼が返ってきた!という感覚です。
もちろん経営がうまくいかなくて潰れる会社もあると思うので、個別の企業に投資する場合は財務や将来性などをみながら判断しなければいけないところですが、企業の詰め合わせパックである投資信託ならば、個別で会社を選んで投資するよりリスクは下げられ、初心者向きだと思います。
本当は自分でいろいろ調べてどの投資信託がいいか検討するのが一番です。
しかし、そこに時間をかけすぎて前に進めないくらいなら、全世界の2700銘柄以上の株式に投資でき、投信ブロガーが選ぶ「Fund of the Year」で4年連続一位の『eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)』を選んでおけば、現状の投資信託の中では大きな失敗はないと思います。
まとめ
投資は必ず余裕資金でやりましょう。
余裕資金というとものすごい大金を用意して、お金持ちじゃなきゃできない!と思ってしまいがちですが、これから長期積み立て投資を始める方は、まず値動きに慣れることが大切なので、毎月100円でも1,000円でもいいのです。
しかし必ず2つのルールを守ってください。
①どんなに相場が良く利益が出ていたとしても、家計のお金や教育費、何かあった時の為に貯めている生活防衛資金を、絶対に投資に回さない!
②どんなに相場が悪く損が出ていたとしても、投資をやめない!
長期積み立て投資であっても投下資金よりマイナスになる時期は必ずあり、○○年に一度の大暴落などという時には、平気で50%くらいマイナスになることもあります。
そこで怖くなってやめてしまう方が多いですが、そんな時こそ、淡々と呼吸するように全世界に分散された良質の投資信託を買い続けましょう。
むしろそういう時は、後から思えば買い場のことが多いです。
その為にも、余裕資金で投資をするということが、とても大事になってきます。
自分のNISA口座を開設し、小額でも投資を始めると、ニュースで日経平均やダウ、S&P500などの終値が気になるようになります(笑)
すると、アメリカの金利動向やCPI、大統領選の行方、米中の貿易摩擦など、今まであまり興味がなかったニュースも、それで株価が大きく動くことがあるので、自分の資産に直結してきます。
わからないながらも政治や経済に興味が出てきて、気に留めるようになります。
私も最初は何もわからないまま、投資を始めました。
…が、始めると経済や政治の動向が気になり始め、脳が勝手にその情報を探しにいくようになります。
その後(欲が出て😒)いろいろな投資に手を出し失敗もしましたが、致命傷にならなかったのは、あくまで使う予定のないお金で始めていたから。
年齢が若くて、お子さんがいない方の方が大きくリスクをとれる(うまくいけばリターンが大きい)ことは確かですが、人生100年時代です。
40~50代でもまだまだ先は長いので、焦らずできる範囲で少しづつ投資を始めることをお勧めします。
そして何より、健康じゃないとお金があっても意味がない(楽しめない)と思うので、仕事、家事、育児、趣味とのバランスを取りながら、日々心地よくいられるようにしたいものです。
コメント