こんにちは。
歯科衛生士×主婦投資家×転勤族妻のかえなです。
前回は虫歯の4大原因の一つ。砂糖について書きました。
どうして砂糖を摂ると虫歯になりやすいのか?フルーツや牛乳・母乳はどうなの?
将来、子供が虫歯になりにくい卒乳や断乳の時期はあるのか?等々…
ちょっと盛り沢山な内容になってしまいました💦
でもたくさんのコメントを頂けて、嬉しいかぎりです😀
やはりおやつと虫歯の関係って気になる方が多いのですね。
もし『難しくてわかりにくいなぁ』とか『もっと聞きたいことあるんだけど…』という方がいらしたら、遠慮なくコメント頂けるとお答えできますので、ぜひお待ちしています~😄
今日は、虫歯菌やお砂糖の摂り方とも深~い関係のある『時間』について説明していきます🚩
食事をすると、すぐに歯が溶けだすよ
虫歯の勉強とは切っても切り離せないものに『ステファンカーブ』というものがあります。
歯科医師・歯科衛生士なら誰でも知っている超有名な図です。
歯科のステファンカーブについて「チャットGPT3.5」に聞いてみたら、まさかの知識範囲外との事だったので、かえなが代わって説明します(笑)
簡単に言うと…
口の中に何か食べ物を入れると、口の中の虫歯菌が酸を出し、2~3分で歯が溶け始め、食事中はずっと歯が溶け続け、食後20~40分かけてやっと元に戻り始めるよ~。ということです。
怖いですね😣
だらだら食べをすると…めっちゃ虫歯になりやすい!
これは食事だけじゃなく、アメちゃん一個でもジュース一口でも同じことが起こります。
つまり、一日三度の食事だけじゃなく、一日中だらだら何かを食べているとしたら…
下の図のように『お口の中が常に虫歯になりやすい状態』ということです。
大人の歯(永久歯)は、PH5.5~5.7で、
子供の歯(乳歯)や生えたての大人の歯(幼若永久歯)は、より中性に近いPH5.7~6.2で
歯の表面が溶け始めます。(脱灰といいます)
ここでいう『歯が溶ける(脱灰)』=『すぐに虫歯になる』ということではありません。
お口の中は常に唾液が流れています。
その唾液の働きで酸を洗い流して中性に戻したり、歯の表面を修復してくれます。
(これを再石灰化といいます)
一日のうちで食事をしたり、おやつを食べるたびに、お口の中は『脱灰⇔再石灰化』を繰り返しています。
脱灰の時間が長く、歯の表面が溶け、穴が空いてしまった状態がいわゆる虫歯です。
歯に穴が空くまでには、ある程度の『時間』(個人の虫歯リスクにより違いあり)が必要です。
自分でできるコントロールは、時間と頻度
人により多少の違いはありますが、お口の中には虫歯菌がいます。
生きていくためには、食事が必要です。
虫歯の原因のこの二つは、生活するうえで必ずあるものです。
虫歯にならないために自分でコントロールできるのは、食べている時間と頻度です。
朝昼晩の食事時間は30分以内であれば、それほど問題はありません。
ちびちびお酒を飲みながら、ちょこちょこおつまみを食べることが多い方は危険です。
一般的に、お口の中が酸性に傾く回数(脱灰の回数)が一日5回以内であれば、そこまで虫歯リスクは上がらないと言われてます。
(ただし、お口の中の細菌の量や種類、唾液の量や質、永久歯か乳歯かによっても個人の虫歯リスクはかなり変わるので、気になる方は自費(保険適用外)にはなりますが、唾液検査を実施している歯科医院で、個人のリスクを調べてみるのもいいと思います。)
おやつは食べてよし!だらだら食べをやめましょう
一日3回の食事と2回のおやつタイムならセーフ!
そう思うとちょっと嬉しくないですか??
それほどストイックにおやつや間食を我慢する必要はない。という印象ではないでしょうか?
でも無意識のうちに
仕事をしながら…テレビを見ながら…スマホをいじりながら…
ジュースやお菓子、砂糖やミルクの入ったコーヒーなどを飲んでいたら、常に歯が溶けています😮
主婦や料理人の方は『味見』も間食の一回に入り、その分虫歯リスクが上がるので要注意⚠️
つまり、間食の摂り方は量より回数が重要になってくるので、おやつを食べる時は、だらだら食いをやめ、なるべく短時間で食べてしまいましょう!
食後すぐ歯を磨いていいの?ーかえなの個人的見解
お口の中は常に脱灰と再石灰化を繰り返していますが、なるべく早く中性の状態に戻してあげることが大切です。
テレビや雑誌などで、食後すぐに歯を磨くと歯が削れやすくなるので30分経ってからの方がいいと言われるのは、歯が脱灰している最中(食後)に歯ブラシで歯をゴシゴシこすってしまうと、歯が削れやすくなるという理由からです。
これは、歯科医師の間でもいろいろな意見があります。
私個人としては、食後30分~1時間は歯が酸にさらされ、虫歯リスクが上がっていることを考えると、早めにプラークコントロール(デンタルフロスや歯間ブラシ、歯磨き)することをオススメしたいです。
(歯ぐきが下がっている部分が多い、中高年の方は歯ブラシ圧が強いと、特に歯を削りやすくなるので注意は必要です。)
また食後キシリトールのガムやタブレットを食べることによって、虫歯菌の活性(元気度)が落ち、フロスや歯ブラシでプラーク(歯垢)を落としやすくなるので、食後すぐにキシリトール製品を食べるのも、良い選択だと思います。
キシリトール製品は、なるべくキシリトール100%に近い商品を選びましょう。
↓ガムとタブレットの組み合わせを自由に選べるので、いろいろなタイプと味を試せます。
初めての方にお勧めです😊
私のいちおしは、アップルミント味のガムとオレンジ味のタブレットです🤗
キシリトールガムやタブレットの味や形態の詳しい説明は、前回のブログにも書いています。
もしよかったら参考にしてくださいね~
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