なんで虫歯になるの?虫歯の原因②お菓子・お砂糖の食べ過ぎ?!

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こんにちは。
歯科衛生士×主婦投資家×転勤族妻かえなです。
以前投稿した記事に詳しく書きましたが、歯を失う2大原因は、虫歯と歯周病で84%を占めます。

↓こちらの記事で詳しく書いているので、ご興味がある方はどうぞ~


前回は、「虫歯=感染症。虫歯菌はどこからくるの?」という内容でした。

産まれたばかりの赤ちゃんのお口の中虫歯菌はいないのですが、保育者のスプーンや箸の共有などで菌が感染して、すみついてしまうのでしたね。

そして一番感染しやすい時期は、子供が1歳7か月~2歳7か月頃。
ちょうど奥歯(乳臼歯)が生えてくる時期です。

その時期の感染が、今後の虫歯のなりやすさに影響しますので(過度に恐れる必要はありませんが)出来る限り気を付けてあげたいものですね。

そうはいっても、子供が成長して外食ができるようになったり、公園でピクニックしたり♪
外で楽しく食事ができる場面も増えます😄

出先だと箸やスプーンを完全に分けられない…
ペットボトルや水筒を回し飲みしてしまう…
というような状況も出てきます。

また、保育園や支援センターなど不特定多数で遊ぶおもちゃは、どこの誰が舐めたかわからない状況で、自分の子供もいつの間にかそのおもちゃを舐めていた…😱なんてことも‼

その一つ一つに反応していたら、気が滅入ってしまうので、虫歯菌の感染自体はなるべく遅くしてあげたいという気持ちを持ちつつ、「いつかはするもの。仕方ない。」くらいに構えて、次の策を練りましょう~。

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虫歯菌はお砂糖(ショ糖)が大好き!虫歯になりやすさNO.1

虫歯の原因を表した図です↓

虫歯とは…

お口の中の細菌(虫歯菌)が歯にくっつき、増えて、歯を溶かし、時間をかけて歯に穴をあける病気です。

今回は虫歯の4つの主な原因のうちの2つ目。糖分についてです。
一般的に『お菓子を食べる→虫歯になる』というイメージが強いと思います。
大正解~👏🏻👏🏻👏🏻

お菓子は虫歯の原因の一つです。
なぜかというと、(小さいころ感染した)お口の中にいる虫歯菌の大~好きな栄養分が、お砂糖(ショ糖)だからです。

お肉が大好きな人は、野菜ばかりの食事より、焼肉とかステーキの方がテンション上がりますよね(笑)

虫歯菌も同じで、お砂糖が多く入ってくるお口の中の環境の方が、元気モリモリになれるのです💪🏻
それをカリオロジー(虫歯学)的に言うと…

虫歯菌(ミュータンス菌)お砂糖(ショ糖)を取り込み、ネバネバしたグルカンという物質を作って歯の表面に付着し、歯垢しこう(プラーク)を形成して、酸を出します。
酸によって歯の表面(エナメル質)PH5.7以下になるとカルシウムやリンが溶けだし、さらに進行すると穴があき、いわゆる「虫歯といわれる状態になります。

ピカちゃん
ピカちゃん

専門用語が多くて、よくわからないよ~

かえな
かえな

ごめん!ごめん!

わかりやすいように、昔、小学校で歯の授業をした時の説明を使うね。

お口の中の虫ばい菌はお砂糖が大好物で、それを食べるとめっちゃ元気になって、というおしっこを出します。そのおしっこで歯が溶けちゃうんだよ~

という感じです(笑)
どちらの表現でも伝わると嬉しいです😄

ちなみに大人の歯(永久歯)の表面(エナメル質)はPH5.5~5.7以下で歯が溶けだすと言われていますが、子供の歯(乳歯)や生えたての大人の歯の場合はPH5.7~6.2です。

PH7が中性なので、子供の歯少し酸性に傾いただけで虫歯になる可能性が高いので、子供の頃の虫歯予防は重要になります。

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フルーツや牛乳、母乳も虫歯になりやすいの?

結論から言うと、牛乳や、母乳フルーツも虫歯になる可能性はあります。
ただし、お砂糖(ショ糖)と比較すると歯を溶かす力(酸産生能さんさんせいのう)は低いです。

少し化学的な内容になりますので、上の図を参考にしながら、以下を読んでください🙇🏻‍♀️

お砂糖(ショ糖)は炭水化物の一種で、単糖であるブドウ糖果糖がくっついた二糖類です。

牛乳や母乳にも乳糖という糖が含まれ、これもブドウ糖ガラクトースという二つの糖が結合しています。

フルーツ果糖という単糖が含まれています。

ご飯やパンは多糖類になり、ブドウ糖がたくさん連なったものです。

まとめると↓な感じ。

お砂糖(ショ糖)→ブドウ糖果糖
母乳牛乳(乳糖)→ブドウ糖+ガラクトース
フルーツはちみつ果糖
ご飯やパン(多糖類)→ブドウ糖が多数くっついたもの

虫歯菌の代表『ミュータンス菌』は、ブドウ糖からネバネバ物質を、果糖から酸を出し、歯を溶かします。

なのでブドウ糖+果糖のゴールデンコンビであるお砂糖』の入っている食品は、一番虫歯になりやすい食べ物なのですね。

そのほか母乳や牛乳フルーツにもブドウ糖や果糖が含まれますので、お砂糖ほどではないにしても、虫歯になる可能性がある食品と言えます。

小腹が空いた時や夜食に、牛乳やフルーツを一口食べたとしても、虫歯になる可能性があるということは覚えておきたいですね。

すぐに歯磨きができない時は、虫歯菌の元気度を下げる(活性を抑える)働きのあるキシリトール入りのガムやタブレット(なるべくキシリトール100%に近いもの)を食べるのもいいと思います。

それも難しい場合は、せめて口をゆすいで、虫歯菌の栄養となる食べかすだけでも洗い流しましょう。

歯磨きは回数よりも質です。

朝や昼の歯磨きはエチケット的にでもOK!
夜寝る前の歯磨きは、デンタルフロスや歯間ブラシを使い、念入りに行いましょう。

(キシリトール100%に近い)歯科医院専売キシリトールガムやタブレットネットで買える便利な時代になりました。
ぜひ上手に取り入れて虫歯予防に役立ててください。

お試しに便利なラミチャック(ジップ付き小袋)入りのガムです。

個人的な味の比較です↓

クリアミント🍃→比較的ミント感がある大人向けの味。小さいころ子供は辛いと言って食べられませんでした。

アップルミント🍎→甘めだけどミント感もあり、バランスよし。私は一番好きな味。

マスカット🍇→かなり甘めで、噛んだ瞬間ジュワ~っと果汁が出るような感覚アリ。

オレンジ🍊→子供でも食べやすい甘めの味。マスカットよりはさわやか。

*オレンジとマスカッには、味長続きタイプもあります。
*あくまで個人の感想です。

噛む⇒唾液が出る⇒虫歯予防になる』という効果もありますが、人前でなかなかガムを噛みにくい状況の時や、そもそもガムを紙に包んで捨てるのが面倒~という方(我が家の子供w)は、タブレットタイプもあります。

キシリトールが口の中に長く留まることで効果が高まりますので、噛まないように要注意⚠️

お子様には「しまじろう」が目印のタブレットもオススメです。

グレープ味とイチゴ味で食べやすいうえ、普通のタブレットより平らで大きいので食べやすく、中央に穴が空いているトローチ型なので、万が一誤嚥しても窒息しにくい形状です。

こちらのタブレットは、ドラッグストアやスーパーでも見かけますので、探してみるといいかもしれません。

乳幼児のおやつは捕食として

乳幼児は一日三回の食事のみで必要なエネルギー量を補うのが難しく間食が必要な場合もあります。

その際は、お砂糖入りのお菓子よりふかしたお芋おにぎりなど、エネルギーを摂るための軽い食事と考えましょう。

時間がある時や食事の準備の時に一緒に作り、小分けにして冷凍しておけば、レンジでチンしてすぐに食べられ、また持ち運びもできるので便利でしたよ😊

乳歯生えたての永久歯があるお子さんの場合は、歯がやわらかく溶けやすいため、特に注意してあげてください。

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将来、子供が虫歯になりにくくなるための卒乳・断乳の時期は?

赤ちゃんがいるお母さんから、母乳やミルクと虫歯の関係について質問されることがあります。
卒乳・断乳の時期については、「一歳半くらいまでにできればいいですね。」とお話しすることが多いです。

離乳食は生後5~6か月頃に始め、1歳~1歳半くらいまでの間に食物から一日の必要なエネルギー量が摂取できれば、ひとまず完了と言えます。
前回のブログで書いたように、虫歯菌が子供のお口の中に定着しやすい時期1歳7か月~2歳7か月です。

栄養面的にも、将来虫歯になりにくくするためにも1歳~1歳半を目安に卒乳・断乳できるように目指していくといいかもしれません。
(歯科衛生士目線👀)

そうは言っても……

寝かしつけや子供が夜中に目が覚めた時などに母乳をあげると寝てくれるので、つい頼ってしまう方も多いのではないでしょうか?

我が家も生後5か月くらいまでは頑張って抱っこで寝かしつけをしていましたが、大変すぎて耐え切れず、それ以降はおっぱいを飲ませながら寝かせていましたw

生後7~8か月頃、夜中1時間に1回覚醒する時期があり、そりゃもう、添え乳に頼らざるを得なかったことも多々あり😭(添え乳神✨)

昼夜のバランスが崩れたり夜泣きをしたり
そんな時期がいつくるのか…どれくらい続くのか…もしくは、全くなく過ぎていくのか…
生活習慣や赤ちゃん自身の個人差があります。

また、お母さんの育児以外の家事や仕事の負荷頼れる人が周りにいるのかいないのかによって、体力やメンタル状態も全然違うと思うので、あまり無理せず参考程度にしてもらえたらな~と思います。
(子育てを経験した母目線😌)

かえな
かえな

産んでから知ったけど、育児って想像以上にめっちゃ大変だも~ん😣
小学生までおっぱい飲んでる子なんていないから、ママの状態に合わせ自然に任せてもいいと思うよ~

まとめ

虫歯の4大原因の1つ、みんな大好きお砂糖について書きました。

お砂糖は、虫歯菌がネバネバ物質を作るブドウ糖と、酸を出す果糖がくっついたゴールデンコンビの食べ物なので、虫歯になりやすい食べ物NO.1と言えます。

また牛乳や母乳に含まれる乳糖フルーツに含まれる果糖も、お砂糖ほどではないものの虫歯ができやすい環境を作ります。
おやつや夜食を摂った後は、出来れば歯磨きをする。
難しい時は水で口をゆすぐ
キシリトール入りのガムやタブレット(できればキシリトール100%に近いもの)を食べるなどできるといいですね。
(キシリトールの詳しい効果や使い方については、またいつか記事にしたいと思っています。)

乳幼児は必要なエネルギーを間食で補うことも必要なので、おやつを軽食として考え、ふかし芋おにぎりなど小分けにして冷凍しておけば、レンチンですぐ食べられ便利です。

また母乳やミルクの卒乳・断乳の時期(特に夜中に与えている場合)は、栄養面や将来の虫歯リスクを勘案すると1歳半くらいを目安にしましょう。

お砂糖を含む炭水化物は、体や脳(時には心にも)必要な栄養でもあるので、おいしく楽しく食べることと虫歯リスクとのバランスを取りたいですね。

次回は虫歯の原因の3つ目。
時間について書きたいと思います。
お砂糖の摂り方と深くかかわる内容なので、お楽しみに~♪

コメント

  1. おちみかん より:

    虫歯の原因が初心者でもわかりやすくまとめられているので、理解できました!

    • dh-kaena より:

      おちみかんさん
      コメントありがとうございます😌
      ちょっと長くなってしまったのですが💦「わかりやすく」と言っていただけて嬉しいです!
      『お菓子を食べる=虫歯になる』のどうして?がわかると、チョイスするおやつや食べ方も変わってくると思います。
      是非健康な歯を保ってくださいね✊🏻

  2. Lily より:

    なんで虫歯ってできるのかちょうど気になっていたので、勉強になりました!歯磨きはしっかりしてるんですが、お菓子大好きなので、お菓子を食べた後はキシリトール100%のガムを食べるように心がけます♪

    • dh-kaena より:

      Lilyさん
      コメントありがとうございます😊
      私も歯科衛生士になる前は、どうして虫歯になるのか?わかりませんでした😣
      学校で教えてほしい知識だなと思います。
      虫歯の原因はお砂糖だけでなく、虫歯菌の多さや種類、唾液の量や質、おやつの食べ方、歯並び等々たくさんの要素が関わってきます。
      少しづつ発信できればいいな~と思っています。
      キシリトール100%のガムは、虫歯予防を手助けしてくれる比較的簡単なアイテムなので、ぜひぜひ取り入れてみて下さい~👍🏻

  3. ちー より:

    基本的に毎食歯磨きしてるのにたまに虫歯が出来てしまうのなんでかなーと思ったらやっぱりお菓子を食べちゃうからだったんですね(;_;)
    食べるお菓子もちょっと工夫していこうと思いました!

    • dh-kaena より:

      ちーさん
      コメントありがとうございます😄
      おやつの種類や食べ方も歯磨きと同じくらい大事な虫歯予防の一つです。
      知識があって食べるのと知らないで食べるのとでは、きっと将来大きな差がつくと思います。
      お菓子を食べるのは悪い事ではないので、バランスを取りながら上手に取り入れて頂けると嬉しいです♪

  4. かたつむり母 より:

    食後の歯磨きは習慣になっていてもおやつの後はなかなか磨きませんもんね。
    おやつの時も注意したいと思います。
    また、イラストも子供と一緒に見るのにわかりやすいと思いました。
    ありがとうございました。

    • dh-kaena より:

      かたつむり母さん
      コメントありがとうございます😄
      おやつの後に歯磨きしている方は、患者さんの話を聞いていてもかなり少数だと思います。
      歯磨きは『回数より質』なので、夜寝る前に徹底的にプラークを落とせると、虫歯予防効果は上がるはずです。
      イラストで、虫歯になるイメージをお子さんと一緒に想像して頂けたら嬉しいです。

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